【歌ってみたMIX】ボーカルがなじまないときの音量バランスとEQテクニック | MIXメモ

つつい

はじめまして。MIX師のつついです。

MIXメモは管理人のつついが今までのMIX経験から得た知識をまとめたものです。

この記事では歌ってみたMIXの音量調整の仕方と”つつい流”EQの設定方法を紹介します。

この記事の内容

ボーカルが浮く原因と対処方法

ノイズ、コンプレッサー、リバーブ….etc

歌ってみたのMIXでボーカルが浮いてしまう原因はいろいろあります。

初心者が一番に疑うべきはボーカル・カラオケ音源の音量バランスとEQ処理です。

歌ってみたの場合MIXで使う音源はカラオケとボーカルだけなので、2つの音量バランスが悪いと聴きにくくなってしまいます。

始めのうちは声や歌い方をしっかり聴いてもらうためにボーカルを大きくしすぎてしまいますが、やりすぎるとボーカルが浮いてしまいます。

ボーカルはカラオケの音量を大きく超えないようにしましょう。

私は普段使っているDAWのメーターを目安にしています。

サビ部分を見て、カラオケ音源のメーター振れ幅の平均とボーカル音源の平均を合わせてあげるといい感じになります。

これでもバランスが悪い場合は、ボーカル音源を3dB前後で調整。

多少歌詞が埋もれるところがあっても大丈夫です。
そう言った部分を整えるにはEQやコンプを使います。

コンプで狙った調整をするには少し知識が必要です。
そのため、この記事では簡単にできるEQの設定方法を紹介します。

EQは音源の帯域を細かく調整できるものです。

音量バランスを整えても浮いてしまうボーカルは、カラオケ音源の音域とかぶっているために聴こえずらい場合が多いです。

1つのEQで全ての処理をするのではなく、用途ごとに使い分けられるとワンステップ上のMIXができるようになります。

最初にいれるEQはカラオケ音源に馴染むように整えるためのEQです。

大袈裟にカットした例ですが、このようにいらない帯域やカラオケとかぶる帯域をカットしてあげましょう。

カットするときは2〜3dBを目安にしています。
スマホ音源は中低域がかなり大きくなるのですが、そのように偏りのある帯域は思い切って4〜6dBカットして大丈夫です。

次にいれるEQで、ボーカルの欲しい部分のブーストと細かいカットでより曲に合うボーカルになるように調整します。

MIXではエフェクトでカッコよく仕上げることはもちろん、音を整えるという工程がとても大事です。

音量バランスやEQの設定がよくないとボーカルが浮いてしまったり、エフェクトが思い通りにかからなかったりしますが、

と少し整えるだけでMIXしやすく垢抜けた音源になります。

それでも馴染まなかったり、ボーカルに存在感が欲しいと感じたらコンプやリバーブも調整していきましょう。

つつい流MIXテクニックですが、みなさんの参考になればうれしいです。